2024年2月のホノルル不動産協会のデータから今後のハワイ不動産マーケットを読み解きます。
Monthly Statistical Report - February 2024
一戸建て住宅の販売は合計179件、コンドミニアムの販売は334件に達し、それぞれ3.5%と2.8%のわずかな増加がみられました。
1月の売上高と合わせますと、2024年は2023年と比べて継続的な向上がみられ、
年初から現在までの総売上高は前年同期比7.2%増加しました。
どちらの市場でも販売価格の中央値は前年比で増加しました。
一戸建て住宅は8.9%増加し107万5,000ドルに達し、コンドミニアムの販売は6.8%増加して51万2,500ドルに達しました。
さらに一戸建て住宅のDOM(days on the market: 物件が市場に出てから締結するまでの日数)の中央値は、
昨年2月の47日から17日減少し、30日となりました。
しかしコンドミニアムは、昨年の中央値が28日であったのに対し、39日となり、昨年よりも長い日数となりました。
一戸建て住宅の販売量は前年と比べ横ばいで、わずか6件の増加にとどまりました。
価格が100万ドル以上の物件は今年2月の総販売額の60%近くを占め、昨年2月の49%と比べて25.9%増加しました。
反対に、100万ドル未満の一戸建て住宅の販売額は前年比18.2%減少しました。
コンドミニアム市場では、50万ドルから69万9,999ドルの価格帯が最も大幅な増加を遂げ、
昨年2月の販売戸数である67戸に対し、96戸となり、43.3%(29戸)増加しました。
一方、価格が20万ドルから49万9,999ドルのコンドミニアムは17.9%(30戸)減少しました。
新規物件数は昨年より増加し、2月は一戸建て住宅市場で295件、コンドミニアム市場で533件と、それぞれ26.6%、15.1%増加しました。
しかし前月比で比較すると、一戸建て住宅の新規物件数は3.5%の増加にとどまり、コンドミニアムは8.3%減少しました。
一戸建て住宅の80万ドルから89万9,999ドルの価格帯の新規物件数は88.0%急増し、昨年2月が25件だったのに対し、47件となりました。
一方、新規物件数が最も多かったのは100万ドルから149万9,999ドルの範囲で、100件となりました。
コンドミニアム市場では、30万ドルから49万9,999ドルの範囲で新規物件数が33.8%増加しました。
Hawai‘i KaiとKailuaを除くすべての地域で、昨年の新規物件数を維持、または上回る結果となりました。
Metro地域では新規コンドミニアムの掲載件数は333件となり、昨年の290件と比較し14.8%増と最大の増加を記録しました。
1年前と比較して、販売物件水準は一戸建て住宅で9.5%、コンドミニアムで17.9%増加しました。
前月比では一戸建て住宅の物件数は1.3%減少しましたが、コンドミニアムの物件数は3.0%若干増加しました。
2月末までで一戸建て住宅が599件、コンドミニアムが1,388件リスティングされました。
2月の一戸建て住宅販売件数のうち、当初の希望価格を上回って成約した件数は23%(前年同期19%)、
販売価格の中央値は97.8%(同 1.8%増)となりました。
コンドミニアム市場でも同様に、当初の希望価格を上回って成約した販売件数が若干増加し、昨年2月の15%に対し、今年2月は18%、
販売価格の中央値と当初の希望価格の比率は97.9%とほぼ互角となりました。
一戸建て住宅のペンディングセールス件数は前年比24.0%増、前月比22.3%増となり、2月の契約件数は269件となりました。
コンドミニアムの契約件数は390件で、前年同月比 2.3%減少しましたが、前月からは3.7%増と若干改善しました。
一戸建て住宅市場では、80万ドルから89万9,999ドルの価格帯で契約締結が前年比40.7%増加し、
当月を通じてエスクローに入った物件は38件でした。(昨年2月は27件)
コンドミニアムにつきましては、価格帯によってペンディングセールスの動きが異なる結果となりました。
※出典:Honolulu Bord of REALTOR®